2020年3月1日 試験〜浅草探索

資格試験があり朝6時の新幹線で東京に向かった。新幹線にはビールを持ち込まず、『サピエンス日本上陸』を読みしっかりと試験に備えた。マスクをつけるのが嫌だったが一応持っていって、教室に一人だけマスクをしていない人がいたのでそのまま受験した。松葉杖をついた白髪のおじさんや、かなり腹の大きい妊婦さんなど、いろいろな人が受験していた。

友人2人が試験場まで迎えにきてくれ、向かいのファーマーズマーケットを物色。街歩きに市場は欠かせない。形のいびつな色の悪い果物がたくさん売っており、それらはきっと絵の具のついた果物よりもおいしいはずで、またバナナは、住商の激安人喰いバナナのことを思うと、たった数百円で人権が尊重されるならば安すぎる値段だった。そんなつもりはないのに知らなければ搾取している。格差はどうにもならないにしろ、搾取に加担することはできるだけ避けたいと改めて思う。

かつてこのファーマーズマーケットでは、クラフトコーラが売られていたそうだ。ところでコーラの作り方は、世界で2人しか知らないというのは本当だろうか?アイシールド21の敵のプロフィールに「コーラの調合方法を知っている」というキャラがいたはずなので、意外と知られているのかもしれない。


浅草食べ歩きその1はカツサンド。仙台の知人に教えてもらった純喫茶で、チキンカツのバスケットとカツサンドを注文して貪った。あつあつのチキンカツに付属のレモンを搾り、火傷を恐れずにテーブルの塩を振って口に運ぶ。必要なものがちゃんとそこにある。ポテトもちゃんとじゃがいもを揚げたものだった。この先のことを考え、満腹にならない程度で勘弁してやる。帰り際に、常連らしいおじいさんが店に入ってきて、「どの席でもいいから」と言うと、店員のおばちゃんは、あんたはどの席でもいいかもしれないけれどこっちは困るんだよ!案内するからそこで待ちな!と応戦しており、正しい接客のあり方を見た。接客の教科書の第一章に書くべき姿勢だ。
去年初めてやげん堀の七味を食べた衝撃が忘れられず、友人らに頼まれた分も含めて七味爆買い日本人になった。
究極の台湾茶を求め浅草を、西へ。超芸術トマソンを探すのも忘れてはならない。バキバキに割れたスマホの画面を見ながら大量の河童の看板の下を歩く。
壁と窓サッシの間には少なからずくぼみができるのものだが、そのくぼみをあとから念入りにモルタルか何かで埋められている建物を発見する。壁に描かれた窓の絵のように壁に貼られた窓枠シールのようにのっぺりとして見える建物があり、絶対にトマソンにさせないというその力強い意志に「防トマソン措置」という名付けがなされた。
タイルで出来たビルの一階で、無事本物の台湾茶を手に入れ、一行はホッピー通りを目指す。台湾茶を売ってくれた女性が、「台湾茶は少しでたくさん飲めるから、余ったら焼酎を割るとこれがなかなかいいの」という最高のアドバイスをくれた。
食べ歩きその2以降はホッピー。何を食べたかはあまり覚えていない。ホルモン系の何かの刺身(一度茹でたものだが)は初めて食べたが、あいにく名前を覚えていない。ホッピーも初体験で、黒ホッピーの方がおいしいと思った。ビールは黒ビール派ではないが、ホッピーは黒派かもしれない。ホッピーのつもりが電気ブランに浮気する不届き者が出たりもした。
千鳥足で上野駅の本屋でメントスを貪りながら次回の台湾登山について情報収集を試みるも、失敗。
新幹線で帰路についた。


今日3月27日、発表があり、試験は合格していた。