2017年5月27日国内線(ダナン→ホーチミン再び)

朝、飛行機のチケットを取った。21時の飛行機が安かった。ホステルの受付の男の子にベトナム語を翻訳してもらいながら取ろうとしたができず、部屋に戻って画面を開くと右上に英語用のボタンがあり、それを使ったらすんなりチケットが取れた。21時間かけてダナンにやってきたが、飛行機では1時間で帰れる。日本円で4000円くらいだった。

タクシーで街に出た。ダナン大聖堂は夕方から開館で、裏でシスターが黄色の花を桶の水で洗っていた。とても綺麗な花だった。

ガイドブックに載っている、お土産用のチョコレートの店に行くことにした。ベトナム産カカオを使ったおしゃれなチョコレートだ。そのチョコレートの店の隣も土産物の店だった。「イラッシャイマセ。ニホンジンデスヨネ?」と緑のアオザイを着た小柄な店員が日本語で話してきた。「2カゲツマエニデキタバカリデス。ニホンノヒトニシッテモライタイデス」

手に持っていたガイドブックを見せてほしい、というのでるるぶを渡すと、奥の女性と二人真剣に眺めていた。「コウコクダシタイデス」と言うので、最後のページにある本社住所とメールアドレスを教えてあげたらとても感謝してくれた。そこでバッチャン焼きの花瓶を買った。

街を歩いていても、ホーチミンと違いタクシーの客引きは少ない。コンビニというよりは雑貨屋の前を通ると、店員の女性が声を掛けてきた。ホーチミンのノリで「いりません!」と言うと、違くて〜!みたいなノリでベトナム語で話しかけてきた。昨日自分が夜に声を掛けたママチャリのおばちゃんだった。「あなたのおかげでホステルに着きました!」と言ったつもりだが、通じたかはわからない。

休憩しに入ったカフェの店員の女の子に、地図を見せながらこのビーチに行きたい、と言うと、ここは遠いしつまんないからこっちのビーチに行きなよ、と言われ、Grabのアプリを見せると「なんでそれ知ってるのー!」と驚かれた。ホーチミンのホステルの子に聞いたと言うと、親指を立てて笑顔で見送ってくれた。ダナンにバイクのタクシーはなく、車のみだ。

人気のないビーチを歩き、カフェでコーヒーを飲んだ。鉄道で読む予定が、オーストラリア人のおじいさんのおかげでまったく読むことができなかった本を少し読み進めた。

How old are you?とDid you get married?はタクシーに乗るたびに聞かれた。ベトナムの英語は早口で、How old are you?がHow are you?くらいに聞こえた。まるで少年のようなタクシー運転手も、年齢を聞き返すと35、とかわりと年上だった。昨日の晩御飯をおごってくれた人たちも皆年上だったが、皆見た目は15歳くらいに見えた。

ホステルから空港に歩いて向かう途中でパン屋のパンを買うと、店の女の子が「どこから来たの?色白〜い!」と言う。とてもかわいい女の子だった。ダナンだって白人が来るだろうが、顔立ちが比較的似ていて日焼けしていないのが珍しいのかもしれない。

飛行機は1時間遅れて離陸した。

24日にホーチミンに着いてすぐに乗ったエアポートバスは、夜中は運行していない、と言われアオザイを着た女性がタクシーを手配してくれた。タクシーは1000円くらいだった。これはたぶん高い。空港で白人のカップルが目の前を通り、「もしシティまで行くなら一緒にどうですか?」と言いたかったが言わなかった。とにかく早く前のホステルに帰りたかった。

深夜にホステルに着くと、レセプションの男子が鍵を開けてくれ、シャワーも浴びずにすぐに眠った。